かとてん
どうも!かとてんです!!
「イコライザでどの周波数帯を削ればええねん!」
イコライザを使い始めて間もないころはワケが分からないですよね・・・。
今回の記事では、そんな方に向けてカットの目安となる周波数帯を楽器ごとに紹介していきたいと思います。
カットに必要な考え方
一覧を紹介する前に、まずカット(フィルタ)する際に必要な考え方を解説していきます。
それは、「どの楽器が主役なのか」を考えることです。
曲に「周波数の器」がある以上、すべての楽器が主役になることはできません。
この子は主役だからあまりカットしない、この子は脇役だからバッサリとカットするといった風に考えましょう。
何事も優先順位が大切です。
周波数の器やイコライザの具体的な使い方についてはこちらの記事を参照してみてください。
カットすべき周波数帯一覧
それでは、周波数帯域を以下のような6つのグループ(音域)に分け、それぞれの楽器でカットすべき周波数帯を紹介していきます。
ミックスの際に役立てていただければ幸いです。
①超低音域(100Hz以下):ドンドンと感じる領域
②低音域(100~300Hz):曲の軸となるドッシリ感を感じる領域
③中-低音域(300~1kHz):音の太さを感じる領域
④中-高音域(1~3.5kHz):人が良く聞こえる全体の輪郭を表す領域
⑤高音域(3.5~8.5kHz):キラキラした派手さを感じる領域
⑥超高音域(8kHz以上):シャリシャリしたエアー感のある領域
②低音域(100~300Hz):曲の軸となるドッシリ感を感じる領域
③中-低音域(300~1kHz):音の太さを感じる領域
④中-高音域(1~3.5kHz):人が良く聞こえる全体の輪郭を表す領域
⑤高音域(3.5~8.5kHz):キラキラした派手さを感じる領域
⑥超高音域(8kHz以上):シャリシャリしたエアー感のある領域
①キック
超低音域(100Hz以下)の中でも45~75Hzを聞かせる・・・というより感じさせるパート。
8kHzを目安にしてハイカットしてOK。
②スネア
中-高音域(1~3.5kHz)、高音域(3.5~8.5kHz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう100Hzを目安にしてローカットしてOK。
③ハイハット
高音域(3.5~8.5kHz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう100Hzを目安にしてローカットしてOK。
④シンバル
高音域(3.5~8.5kHz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう300Hzを目安にしてローカットしてOK。
⑤タム
低音域(100~300Hz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう100Hzを目安にしてローカット、8.5kHzを目安にしてハイカットしてOK。
⑥ベース
超低音域(100Hz以下)の中でも100Hz前後を聞かせるパート。
8kHzを目安にしてハイカットしてOK。
⑦ピアノ
低音域(100~300Hz)、中-低音域(300~1kHz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう100~200Hzを目安にしてローカットしてOK。
⑧ギター
中-低音域(300~1kHz)、中-高音域(1~3.5kHz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう80Hzを目安にしてローカットしてOK。
⑨ボーカル
中-低音域(300~1kHz)と中-高音域(1~3.5kHz)を聞かせるパート。
ベースやキックの邪魔をしないよう100Hzを目安にしてローカットしてOK。
⑩オーバーヘッドマイク・ルームマイク
オーバーヘッドマイクはドラムの上からシンバルを、ルームマイクは部屋全体からドラム全体の響きを録音するものです。
ベースやキックの邪魔をしないよう100Hzを目安にしてローカットしてOK。
⑪持続音系(シンセパッド・ストリングス・オルガンなど)
主に中-低音域(300~1kHz)と中-高音域(1~3.5kHz)を聞かせるパート。
100Hzを目安にしてローカット、3.5kHzを目安にしてハイカットしてOK。
※持続音系は特定のエリア内のみの音を聞かせるのが基本
さいごに
よく使われる楽器についてはこれで網羅できているのではないかと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
上記しましたが、楽器にはそれぞれ得意な周波数帯があります。
主役の楽器であればカットにこだわるのではなく、得意な周波数帯をブーストしてあげるのも一つの手です。
いろいろ試してみて、楽曲に合ったミックスを探してみてください!
それでは!良きDTMライフを!!