Web3時代のID「DID(分散型ID)」とは?【簡潔にわかりやすく解説】

Web3
まるお
まるお

読み方知らんけど、「DID」ってなんかかっこええな!

かとてん
かとてん

気持ちは分かる笑

 
 

DIDとは?

DIDとは「Decentralized Identifier」の略で、直訳すると「分散型の識別子」となります。
管理主体なしで機能するID「分散型ID」を実現するための”識別子”のことです。
 
Web2.0の時代のIDは管理主体ありきで発行されていました。
TwitterにログインするならTwitterのIDが、DiscordならDiscordのIDが必要になるといった具合です。
 
登録された情報は特定の管理者により一元管理されているため、不正アクセスや個人情報の悪用といった問題がありました。
これからWeb3.0の時代を迎えようとしているということで、データの所有権は特定の管理者ではなく個人になっていく動きがあります。
 
IDについても集中化から分散化に向けた動きがあったため、DIDに注目が集まりました。
ちなみに、世界的にもWorld Wide Webコンソーシアム(W3C)がDIDの標準化を進めているほか、Decentralized Identity Foundation(DIF)がオープンソースの分散型IDのエコシステムの構築に取り組んでいます。
 
DIDは分散型IDを実現するための識別子であり、アカウントやそれに関連する情報そのものにはあたりません。
 
 
 

IDの構成要素

実は、IDには「資格や権利」を紐づけなければあまり意味がありません。
個人にID(識別子)だけを割り振ってもあまり使い道はありませんからね。
 
以下に具体例を挙げます。
・識別子Aを持っている人は資格Aを持っている
・識別子Bを持っている人はサービスAを利用できる
・識別子Cを持っている人は東京大学を卒業している
 
つまり、IDは以下2つの要素がなければならないということになります。
①Identifier:識別子
②Credentials:資格・権利
 
これらを踏まえたうえで、次の節で分散型IDの仕組みについて解説していきます。
 
 
 

DID(分散型ID)の仕組み

DIDはただの識別子であり、以下のようなものになります。
did:example:1234567890abbaabrrl
※詳しくはこちら
 
DIDを利用するために、まずはこのDIDが記述されたDIDドキュメント(DIDの他にも様々な情報が入ったドキュメント)をブロックチェーンに保存します。
次に、このDIDに資格や権利といった情報をそれらの提供機関に関連付けてもらい、IDを構築していきます。
 
例えば、学校を卒業した証明が欲しければ学校側から卒業情報を、所有資格の証明が欲しければ資格の管理団体側から資格情報を関連付けてもらうといった具合ですね。
 
これらの関連情報は第三者が提供するストレージなどに保存され、DIDによって管理された該当情報にアクセスできるようになります。
 
ちなみに、DIDは複数用意することができるため、情報提供先に提示したい情報だけを提示することもできるので不要な個人情報を情報提供先に開示せずに済みます。
 
 
 

さいごに

なにかと便利そうなDIDや分散型IDはまだまだ新しい概念です。
しかし、Web3.0のムーブメントからIDの分散化は必ず実現されることでしょう。
 
いつになるかはまだ分かりませんが、その時を楽しみに待っています!!
 
 
 
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